バグダッド電池

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この壺は1937年、バグダッドの南西にある遺跡から発見され、約2000年前に栄えたパルティア王国のものであることが分かった。壺は高さ15cm、幅9.2cmで粘土で造られていた。壺の中には長さ10cm、直径2.6cmほどの銅製の円筒形物体が入っている。更にその中には1本の腐食が激しい鉄棒が入っており、固定するために使われたと思われる天然のアスファルトが残っていた。

その後、古代都市セレウキアの遺跡からも同様の壷が4個発見されている。復元してみると、まさに電池であり、実際に試してみたところ1.5ボルトの電気が起きた。1800年、イタリアのアレッサンドロ・ボルタが2つの金属を酸に入れて電流を取り出したことが電池の発明と言われている。これより遥か前に、古代イラクではすでに電気技術を持っていたというのだろうか。

また、古代のパルティア人は高度な金細工に長けており、この電池を使った金メッキの技術を持っていたと推測される。実際1970年、当時西ドイツのアールネ・エッゲブレヒト博士が壺の複製を使った電気分解による金メッキ実験に成功している。

【つづき】

この壷が本当に電池であったなら、内部には何らかの電解液が入っていたと考えられるが、実はどんな溶液が入っていたのか未だに不明のままなのだ。今までに、硫酸銅とかベンゼノキノン、葡萄ジュースといった様々な仮説が出されて来たが、それらの液では、電流がすぐに止まってしまったり、電流が弱すぎたりで、実用として使用できない事がわかっている。
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